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「ダブルブリッドDrop Blood」感想

2008/11/11 -

<感想>
ダブルブリッドDrop Blood (電撃文庫 な 7-12)
ダブルブリッドDrop Blood (電撃文庫)感想。
先日完結したダブルブリッドの短編集です。

この作品は自分がライトノベルを本格的に読み出した頃に出会った思い入れのある作品なので、暴走しないように自重しながら書くつもり(笑
とはいえ結構な駄文垂れ流しになってしまいました。

-「Dead or Alive」-
シームルグこと大田実章の話。
ダブルブリッド本編とは全くといっていいほど関係がない話ですが、
かといってそこに何も見出せない話ではない。

とにかく傍観者である彼らしさがあふれる話。

-「Momentary Happiness」-
あとがきでも書いてあるように、相川虎司と安藤希の「焼き肉の話」。
この二人の関係は「ダブルブリッド」の主題とも言うべきもので、
太一と優樹が選べなかったアヤカシと人間の関係なんですよね。
完結した今だからこそ、そのことを考えると非常に胸が苦しくなりますが、
虎司たちには仲良く生きて欲しいです。うん。

-「汝の隣人は燃えているか」-
帆村夏純をその隣人の視点から見た話。
この話は電撃HPで読んでいたのですが、こうして短編集としてまとめられるとまた違った印象を受ける話になってますね。

この話の中で寂しいがわかったと言った夏純ですが、悲しいがわかるのはいつの日の事か。

本編を読んで、そしてこの本の最終話「続いた世界のある顛末」まで読み終えたならわかりますね。隣人の名前(というか人の名前)をなかなか覚えないことなんかもニヤリとさせられます。
とにかくまで最後読んだ後では受ける印象が変わる話。

-「こどもらしくないこどものはなし」-
-「こどもらしくないこどもにすくわれたはなし」-
この二つの話の感想はそれぞれ書くよりもまとめて書いたほうが良さそうですね。

とは言っても、この話の肝は筆者があとがきで書いている通りだと思います。
どんな選択肢を選んだとしても、何一つ後悔なんてない生き方なんて出来ないよなぁと。
この辺は「続いた世界のある顛末」を読んだ時にも思うことですが。

あと、第一巻で震えていた手を掴んだのが太一であることを思い出したり。
あーまた最初から読み直したくなってきた。

-「こどもらしくないこどもとぶこつなおにのはなし」-
幼い頃の優樹と飯田のデートの話(ちょっと違う

優樹がつぶやいた問い。
「人間って、難しいんですね」
今となっては優樹がその答えを得ることが出来たかどうかはわからないけれど、
何かしら胸に抱いて逝けたことを願うばかりです。

-「続いた世界のある顛末」-
最終巻のその後の話。
太一と遺された六課のメンバーとの再会。
八牧の仇ではあるけれど、優樹の残した言葉「よろしく頼みます、全てを」をメンバーそれぞれが受け止める。理不尽なことに巻き込まれて、行き場のない憤りとやりきれない思いだけがそこにはある。

印象的なのは、ラスト付近でも語られた「もし、あの頃に戻れたなら」なんて「考えるだけ無駄なこと」の辺りですね。第三巻くらいまでの太一と優樹の心の距離感とか好きなんですが、もうそれは考えてはいけない過ぎ去った過去のことでしかないわけで。だから個人的には期待して止まないパラレル番外編なんてもってのほかですね(でもどこかで信じてます)。

この「ダブルブリッド」という物語が描いたもの。
当初僕が期待し、思い描いたものとは違うものかもしれないけれど、
確かにこれもまた一つの結末。そしてその結末の先でも世界は続いていく。

自分にとってはこの短編集は決して蛇足なんかではなかったです。本当に。

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